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育児休暇取得
育児休暇=女性が取得するものといった考え方は、今や昔。男性の育児休暇取得率は、右肩上がりの上昇を続けています。
数字はもちろんのこと、その中身も変化してきていることが喜ばしいことです。これまでの男性の育児休暇取得と言えば、数字欲しさに、人事の若手男性に半ば強制的に取得を促すというお話をよく耳にしておりました。実際、男性にお話を伺っても、取得はしたいものの、周囲の目が気になる、休暇期間の経済的な不安が拭えないといったお声がありましたが、ここに来て、企業側も、上司への積極的な働きかけや、経済的な支援をスタートされているところが散見されます。
かたや世界に眼を向けてみれば、イギリスではウィリアム王子が取得されましたし、スウェーデンに至っては、既に義務化されており、そればかりか、育児休暇を取得しない方は、企業のトップとしてはふさわしくないという判断までされるに至っています。
日本においても、この動きが更に加速化されることを願います。
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対面セミナー
非常事態宣言の中、厳戒態勢で、SMBCC様にて、女性リーダーの方々への公開セミナーを開催いただきました。久しぶりにオンラインではなく、リアルな対面セミナーでした。
公開セミナーの利点の一つは、普段、まず接することが無い業種の他社の方々との、コミュニケーションです。
ディスカッションを通して、新たな視点に気づく、自分の当たり前を疑いブレークスルーのきっかけを得る。更には、この出会いをきっかけに、新たなネットワーキングが生まれ、人生の財産となるような人間関係へ発展することもあります。
これまで私が知る限りにおいても、セミナーでの出会いがきっかけで共に起業した方々等もいらっしゃいます。
他者との交流がすっかり難しくなってしまったコロナ禍だけに、ご参加くださった皆様が、限られた機会のありがたみを口々に述べておられたことが、とても印象的な1日でした。
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テレワークにおけるOJT指導
毎年、この時期になると、そろそろ各社でOJT研修が本格化します。
今や、多くの企業が当たり前に実施しておられるOJT研修ですが、何と言っても新入社員と1対1で向き合うOJT担当者にとっては、自分自身の実務と並行しながらどう進めていくのか、頭を悩ませることが多い課題でもあります。
特に昨年来、担当者を悩ませているのが、テレワークによるコミュニケーションです。同じオフィスで、更には隣の席で仕事をしているのであれば、新入社員の様子も手に取るように理解できただけに、指導が円滑であった。しかしながら、今や、新入社員は画面の向こう。やりにくくて仕方がないというのです。
一方、新入社員の方々にとっては、入社した時から、テレワークがデフォルト。彼らにとっては、そもそも、比較対照する対面ワークが存在しないのです。更には、既に大学生活の最後の1年や就職活動さえ、その活動の多くをオンラインで経験してきているのです。
対面との比較でコミュニケーションの取りにくさを嘆く前に、オンラインならではの利点を活かす。こちら側の発想の転換が求められますね。