一般職という選択
かつては、多くの企業で当たり前の姿であった、総合職と一般職というくくり。これが今では、総合職一本に統合化される企業が多くなり、更にはその総合職の中で、グローバルな転勤もこなす方々と、勤務地域にこだわる方々でエリアを分ける職種設定が一般化しています。
とは言え、この風潮の中でも、一般職に強いこだわりを持たれる企業も少なくはありません。そんな、あるお客様先で、一般職の方々に向けて、毎年研修をさせていただいております。
注目したいのが、一般職を選択されている方々の理由です。こちらの企業では、基本的にキャリア入社の方々しか採用されていないのですが、多くの方々が、これまでは総合職でキャリアを積まれていたものの、そのキャリアを通して、「自分は、先頭に立つよりも、サポートに回るほうが適している。」「何らかの業務で専門性を高めるというよりも、広く浅く全般に関わりたい。」、更には「立場は一般職であるけれども、必要に応じて総合職相当の仕事もこなすし、一方、総合職を支援する立場にも回れる柔軟性を持って働きたい。」といった非常に明確なキャリア志向をお持ちでいらっしゃることです。
どんな仕事に取り組むかというwhatは、組織の中では、自由にならないこともままあります。しかしながら、その仕事にどう取り組むのかというhowは、いつも我々の手の中にあります。常にhowを意識して業務に向き合われる彼女らの活躍は、間違いのないことでしょう。