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私たちは、社員研修やセミナーなど人材開発をとおして企業・団体の人事・教育担当をサポートする人材戦略のコンサルタントです。
最強ワークライフバランス国家
デンマークを訪問していました。 デンマークと言えば、OECDのレポートで世界最強のワークライフバランス国家と言われていますし、先進国の中では、幸福度も最高と言われています。マタニティリーブはもちろん、ファタニティリーブも当たり前。まだまだ男性の育児参加が難しく、働き方改革が問題となっている今の日本にとっては、まさにモデル国かもしれません。 デンマークでは、消費税は25%という高額ではあるものの、一方では、医療費無料、出産費無料、教育費無料。学校はテストの場ではなく、将来自分がどうありたいかを考える場。小中学校の期間を掛けて、子供たちは自分のことを考え抜き、育っていきます。同性婚も認可され、国外から多くの移民の方も居住されています。 優れたシステムが柱にあっての、本日の姿であることは確かでしょうが、実は何よりすべてを支えているのは、「共生」の精神。 みんなが幸せに暮らせるのならば、自分に見返りがなくてもいいと考える精神により、例えば高額所得者の場合は、多額の納税を行いながらも、自らは年金を受け取れないケースさえ発生します。それでも、「共生」の精神がそれを許容するのです。 つい、表層的な仕組み改革に走ってしまうワークライフバランス国家への道ですが、何よりまずは、原点回帰が必要なのかもしれません。