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私たちは、社員研修やセミナーなど人材開発をとおして企業・団体の人事・教育担当をサポートする人材戦略のコンサルタントです。
平成塾 盛況です。
今年も、平成塾にて部下育成について、講座を担当させていただきました。 平成塾は、福井県内の各企業からの選抜メンバーが5か月間にわたって、切磋琢磨しながらリーダーシップを鍛えるふくい中産大様のプログラムです。長期にわたるプログラムだけに、教室内はもちろんのこと、教室外でも受講生間に強い絆が結ばれていきます。 当方の担当は、部下育成でしたが、特に今回関心が集中したことが、部下のモチベーションマネジメントでした。今年の新入社員に対する意識調査でも、リーダーに期待することは、“モチベーションを上げてくれること”が上位に上がるなど、つい、周囲に依存しがちなモチベーションマネジメント。 しかしながら、まずは、自らモチベーションをマネジメントするという姿勢、そして具体的なアクションを部下に指導していくのが、リーダーの仕事です。喧々諤々の議論は、懇親会の場でも、止まりませんでした。
役割が人を育てる
「役割が人を育てる」とは、よく使われるフレーズです。 一つ上の役割、大きな仕事、高い期待を課せられるとついつい身構えてしまうものですが、意外と取り組んでみると自分でもこなすことができた。こんな経験は誰しもお有りではないでしょうか。 先日の企業研修での一コマ。こちらの企業様では、有難いことに、同じ研修を受けられた先輩後輩間で縦のネットワークがしっかりと構築され、お互いに切磋琢磨しておられます。 まだまだ不安がいっぱいの後輩の方々に対して、先輩方からは、種々のエールが送られますが、誰もが口をそろえて仰るのが、まず、やってみること。?自ずと役割を果たしていくうちに力がつき、ふさわしい人材に育っていく。 経験された方々からの、何より力強いエールでした。
トップメッセージの効果
ここに興味深いデータがあります。 各社の女性活躍新法後の実態を調査した結果、女性の採用比率の増加や、女性管理職比率の増加はじめ、すべての項目においてプラスの影響を及ぼしている項目がありました。ずばり、“トップメッセージの有無”です。 トップがメッセージを発信している企業は、そうでない企業と比較して、すべての調査項目で勝っているのです。 となると、やはり組織を動かすのは、“社長の一声”と解釈しがちです。確かに、その側面は否定いたしません。しかしながら当方が思うに、実態は、トップメッセージとはすなわち、経営的観点からの会社としての姿勢であり、世間の風潮や圧力に流されての女性活躍推進ではなく、会社の今後を考えた際に取るべき経営方針の一つが女性活躍であるということが明確に示されているか否かだと考えます。 何のための女性活躍か。トップが自分の言葉で語られる。そしてそれが、組織の隅々にまで浸透している。それこそが、真の女性活躍につながるのですから。
健康経営のために
「健康経営」が注目されています。 健康経営とは、文字通り「企業が従業員の健康に配慮することによって、経営面においても 大きな成果が期待できる」との基盤から、健康管理を経営的視点から考えて、 戦略的に実践することを意味しています。経済産業省も東京証券取引所と共同で、毎年「健康経営銘柄」として、取り組みが進んでいる企業を選定、市場での評価の後押しに繋がっています。 健康というと、身体のイメージが先行しがちですが、心身双方が伴って、初めての健康。実際、昨年、ストレスチェック制度が導入されたことも、健康経営の観点から納得できるところです。 今週は、中国生産性本部様にて、管理職が現場で取り組むストレスマネジメントを中心としたセミナーを開催いただきました?が、正にこれも経営的観点から進めるべきもの。 IT化が進み、高度に成熟した現在の職場で、さらなる生産性や従業員満足度の向上を考えたとき、次なるステップに向けて、心身の健康は欠かせないキーワードなのです。
時短管理職の活躍
女性活躍推進をお手伝いさせていただいているお客様のご様子が、「働く未来研究所」様のサイトにてhttp://hatarakumirai.com/report/%e6%a3%ae%e6%b0%b8%e4%b9%b3%e6%a5%ad%ef%bc%88%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e3%83%bb%e6%b8%af%e5%8c%ba%ef%bc%89/ご紹介いただいています。 こちらの企業様では、女性活躍新法が施行される以前より、自社の実情に即した女性活躍推進に真摯に取り組まれてきておいでです。すでに、数々の実績も残しておいでですが、中でも特筆すべきは、ワーキングママの方が時短勤務をしながらも、管理職として活躍されていることです。 「働き方改革」がこれだけ叫ばれている昨今ですが、それでも実際の所、管理職の日常というと長時間労働になりがちです。しかしながら、こちらではそれが思い込みに過ぎないことがきちんと立証されています。彼女の活躍される姿は、自社はもちろんのこと、業界を超えて他社の女性までもが、ロールモデルとされているほどです。 知恵とネットワークにこそ、新たな管理職の姿のヒントがある。常々感じるところです。
バケーションの意味合い
今週は、フランスに出張しています。 ちょうど、地元の企業に調査を依頼する必要が生じた際のこと。担当者の方となかなか電話がつながらず、かなり待った末、ついにお話ができました。当方の見積もりでは、おそらく半日もあれば調査いただける内容だと思っていたのですが、返答が3週間後になるというのです。その理由は、まさにバケーション。 「今日の午後からバケーションに入るから、3週間後まで返事はできない。」あっさり告げられました。 とはいえ、この返答に納得できないのは、当方だけで、仕事仲間のフランス人たちは、「タイミング、悪かったね。」ただそれだけの反応です。 日本企業で同様の対応をしようものなら、顧客満足の低い企業としてたちまち非難されてしまうことでしょう。 あらためて、バケーションの意味合いについて考えさせられる一コマでした。
女性管理職を増やす!
みずほ総研様にて「女性管理職の増やし方」と題したセミナーを開催いただきました。 大変ストレートなタイトルですが、これこそが、企業の方々の本音。女性活躍新法が施行されて1年。数値目標を明確化し、女性管理職候補の選抜から教育まで様々な施策も打たれてはいるものの、手ごたえとなるとまだまだ厳しいというのが現実です。 ただ大きな変化はあちらこちらで感じております。実際、今回のセミナーにおいてもご参加者の男女比率においては、女性が上回っていること。しかもその女性の方々は、管理職でいらっしゃる。 数字合わせに走るのではなく、実を求めるのであれば、しかるべき時間が必要であることは、最もなこと。ここで焦らずにあきらめずに、どこまで取り組めるかが勝負なのですから。
赤紙研修
お客様先で女性選抜リーダー向けの研修がスタートしました。 今年で5年目となるこの研修。延べ、7か月間にわたる研修なのですが、社内では通称“赤紙研修”と呼ばれているのだそうです。 というのも、7か月間の課題がとにかく厳しい。日常業務に並行して、これらの課題をこなすわけですから、その負担感は半端なく、こんなネーミングで呼ばれているそうです。 人が最も成長するのは、修羅場経験と言われますが、まさにこの研修は修羅場なのかもしれません。修羅場というと崖から突き落とすようなイメージが強いですが、実際の修羅場とは、そこから這い上がるまでを指します。?となると、実際、修羅場経験を持つこと自体、当たり前ではなく、限られた機会と言えることでしょう。 今回の修羅場も、最後までしっかり併走させていただくつもりです!
アドバンス プロジェクト始動!
お客様先で新たなプロジェクトがスタートしました。 このプロジェクトは、これまでに女性リーダー研修で学びを重ね、リーダーとして御活躍の方々から立候補をいただき、選出されたメンバーで新たな取り組みをしようというものです。さすがは、?選び抜かれた精鋭。キックオフから圧倒的な熱気に包まれていました。 女性活躍推進というと、何かと能力やスキルの不足を補おうとい動きになります。しかしながら、常々感じるのは、不足しているのは、むしろ機会と経験であるということです。これまであまりにも、“やったことが無い”状態であったがために、本来持ちうる能力やスキルを発揮する機会に恵まれなかった。さらには、次につながる失敗経験さえ恵まれてこなかった。もう一度挑戦すれば、成功することが見えているのに、たった一度の失敗で"できない。やはり、女性に任せては無理だった。"というレッテルを貼られてきたのです。 いざ、機会がやってきたときにそれを捕まえて、モノにしていく女性の力。これを寝かしておく手は、ありませn。
SDの流れの中で
ある大学で職員の方々に向けて、リーダーシップ研修を実施させていただきました。 本年より、各大学においては、職員の方々の知識や技能向上のための研修=Staff Developmentが義務化されました。ここでいう職員とは、事務職員の方だけを意味するのではなく、教員も含まれます。日ごろは、それぞれの分野において教鞭をふるっておられるプロに対しても、専門領域外のことまで学んでいただくことが義務化されたわけです。 進む少子化の中、各大学は生き残りをかけて、様々な施策に打って出ておられます。有名大学だからといって安心しては、いられないのです。それだけに、研修を受講くださる方々の熱心さたるや圧倒されるものがありました。 寿命100歳の時代においては、社会人が再び学生に戻り学び直してから、新たな職に就くという選択肢も現実化してきています。大学の門戸のますますの解放を期待します。
ボスマネジメントを考える
NCBリサーチ&コンサルティング様にて、ボスマネジメントについてのセミナーを開催いただきました。 若手・中堅社員の方々が対象のセミナーでしたが、実際には、入社1年目(!)の方から、キャリアの豊富な40代の方までご参加をいただき、改めて上司との関係構築が世代を超えた課題であることを痛感しました。 あるご参加者の方々が開始早々仰るには、とにかく上司がイヤで、嫌いで嫌いで仕方がない。何とか、このセミナーで上司を好きになりたいというのです。 確かに嫌いな方との仕事は、苦痛でしかないでしょう。では、どうすれば嫌いな方を好きになれるのか?残念ながらボスマネジメントがお伝えするのは、嫌いな方を好きになる方法ではありません。もちろん、好きになれるなら、それに越したことはありません。しかしながら、無理に自分を殺して、好きになる必要は全くないのです。 むしろ、嫌いであるという自分を受け入れる。そしてなぜ、嫌いかを考える。その上でどう関係を構築するかを考えるのです。好き嫌いという感情の問題で片づけてしまわないで、“いかに向き合うか”という思考の問題に落とし込むこと。それが、ボスマネジメントの姿勢です。
ネットワーキングの始まり
SMBCC様にて、女性リーダー育成コースが始まりました。 このコースでは、3回に渡って、各社からご参加の女性の方々が切磋琢磨しながらリーダーに向かっての実力をつけていただくというものです。 毎度のことながら、コースのスタート時には緊張感がみなぎっているものの、いざ始まってみるとあっという間に、皆さんが打ち解けられ、ネットワークが築きあげられていく様は、壮観です。 これだけ女性活躍がうたわれていても、いまだ職場に目を落とすと、同世代で同じように奮闘されている仲間には、なかなか出会えないもの。ましてや、それがいわゆる目標にしたい"ロールモデル"ともなれば、皆無という方も少なくありません。 社外に広がるネットワークが、時には自らを支え、時には、先を照らす目標となって下さることが何よりです。
北陸経済研究所さまにて
北陸経済研究所様にて、ロジカルシンキングの入門講座を開催いただきました。 ご存知のとおり、北陸地方と言えば、共働き率、世帯当たり所得ともに日本トップクラスの地域。女性が働くことは当たり前の感があり、しかも仕事をしながら、同居のご両親のお世話から子育てまで奮闘されておられるというのが、一般的な姿と言われています。 さすがに地域性を反映し、ご参加者の女性比率が高く、明るく楽しいクラスとなりました。 ロジカルシンキングには、もとより抵抗感のある方も少なくありませんが、学んでしまえば、これほど役立つものもありません。まずは、挑戦する。そして継続する。ロジカルシンキングが変えるのは、仕事の進め方だけではなく、プライベートへの影響も大です。自分自身も、ちょっとした悩みは、まずロジカルに考えてみることを心がけるようになって以降、日常生活がずっと過ごしやすくなっております。
キャリアを創る
WEB MAGAZINE 「せかいへ」で昨年より連載させていただいている「女性のキャリアを考える」オンライン勉強会http://www.bbt757.com/bond/sekaihe/post-2398/。連載も早くも11回目となりました。 そもそも、この連載のきっかけになった出来事の一つは、女性でMBAに関心を持たれる方々増えてきたことにあります。それも、現在仕事をされている方はもちろん、育休中の方から、仕事をいったん止めて家庭に入っている方など、そのバックグラウンドも様々に広がっています。 高齢化社会に突入し、寿命が延びる一方、定年も60歳から65歳と延長される流れの中、学生→社会人というキャリアの積み重ね方は、絶対ではなくなってきました。特に急速な技術進化の中、学生時代に極めた専門性では、もはや太刀打ちできないことも少なくなく、仕事をしながら学ぶ、また、いったん仕事を離れて学びの世界に戻ることも珍しくなくなってきました。 郊外の立地が主流であった大学も、ビジネス街や主要駅にサテライトキャンパスを設けたり、物理的な授業への出席が難しくても、映像を自宅や、移動の電車の中で再生して学ぶなど、学び自体のスタイルも進化してきました。これまでは、無理、不便だと思っていたことが、今や手が届くところにあるのです。 選択肢が増えるということは、同時に、自身が明確な選択の意志と基準を持たないことには、チャンスを逸してしまうということです。こんな時代だからこそ、自らのキャリアに今再び向き合うことに意義があると感じています。
女性のコミュニケーション
SMBCC様にて、女性社員の方々のための、コミュニケーションセミナーを開催いただきました。 男性脳・女性脳と、男性と女性の違いを脳生理学から語られることも少なくありません。あまたある違いの中で、ビジネス現場において、最も留意しなくてはいけないことが、コミュニケーションのスタイルです。 男性は、伝達型コミュニケーション。一方、女性は、共有・共感型のコミュニケーションをとるという違いがあります。端的にいうと、例えば、落ち込んでいる同僚を見たときに、最初に、「どうした?何があった?」とその背景にある出来事に関心が向き、それを明確に伝達したいと考えるのが男性。「大丈夫?しんどそうよ。」と、その状況をまず受け入れ、共感しようとするというのが女性であるというものです。 何事にも個人差がありますから、男女という性別だけで、バッサリと区別してしまうのは、いささか乱暴ではありますが、参考にはしたい違いです。セミナーにおいても、ビジネスシーンでは、特に女性は意識的に、"伝達" に取り組むべきであること等をワークを通して考えていただきました。
OJTによる人材育成
お客様先のOJT担当者の方々に、いかにOJTを進めていくべきか、研修をさせていただきました。 日本企業においては、元来、“背中を見て覚える”OJTが人材育成の中では、大きなウェイトを占めてきましたが、その重要性が今また見直されています。 人材の多様化が進む中、集合研修等のOFF JTでは、個々人のニーズに対応するには限界があります。その点、OJTでは、個々人に対して、きめの細かい指導が可能になります。 とはいえ、OJT担当者にしてみれば、それでなくとも多忙な業務の上に、人材育成という新たな業務が付加されるのですから、容易なことではありません。 OJTを成功させるカギの一つは、組織全体のバックアップ体制です。情報共有を徹底しながら、組織全体で人を育てる。人材育成に安易な近道は、ありません。
社会人2年目
社会人2年目の方々に、早期のリーダー研修を実施する機会をいただきました。 すっかりビジネス化した"就活"により、学生時代から、さんざん自己分析を重ね、熟考の上、就職した皆様。しかしながら当然のこと、イメージと現実には乖離する部分があり、思うほど成果を出せない自分へのいら立ち、親切に接してくださりながらも、どこか期待と違う先輩方のサポート、尊敬できるものの距離が詰まらない上司、そして、大きすぎて全体がつかめない会社の存在等に日々向き合っておられます。 壁を目の前にすると、その高さ以外は、何も見えなくなってしまいます。しかしながら、少し後ろに下がって距離をとったり、別の角度から、さらには上から見れば、もはや壁など存在しません。 しんどいときこそ、直前のものしか見えなくなっています。まずは、今の視点を少し変えてみる。そこに現状のブレークスルーのヒントがあるに違いありません。
ゴールデンウィーク
今年のゴールデンウィークは、長いところでは9日間のお休みという、大型連休となりました。 気候も良いこの季節、日ごろの疲れをリフレッシュするには絶好の機会です。普段、会社で接する方々とは違う、学生時代の友人や親せき、またご近所の方等、様々な方との触れ合いも増える時期。価値観の異なる方々との触れ合いは、凝り固まった自分の物の見方をリフレッシュするにも最適です。 特に仕事においては、どうしても左脳優先で日常を送りがちですが、価値観の異なる方々と交流を深めていこうとすると、理屈優先ではなく、右脳を使ったアプローチが求められます。右脳に新たな刺激を与えることは、また左脳を活性化させていくことにもつながる。 心身ともにリフレッシュした結果、新たな実りが得られる。まさに、ゴールデンうぃーくと呼ぶにふさわしいものです。
ポケモン型と呼ばれて
お客様先の新入社員の方々に、お話する機会をいただきました。 毎年恒例の新入社員のネーミングでは、ポケモンGO型と命名されている皆さん。実際にお会いしての印象は、様々に思うところがありましたが、やはりこの数年一貫して感じている、情報量の多さが一番強く心に残りました。 幼少期より大量の情報の中、当たり前に“検索”と向き合ってこられただけに、“知っている”ことがとても豊富です。 この“知っている”情報を、“活用する”情報に変えていくことが仕事において求められること。そのための考え方や取り組み方について、お話をさせていただきました。
キャリア自律
キャリア教育が日本で取り上げられるようになって、久しいですが、いまだ“キャリア自律”という発想が定着しているかというと、疑わしく感じます。 キャリア自律とは、すなわち、自分の未来を自分で作り上げること。しかしながらどうしても、我々は“会社”に自分の未来を委ねてしまいがちです。会社の指示通り動いていれば、自ずと自分の求める未来が手に入ると思ってしまう。 市場が無尽蔵に拡大し、先行き予測がつくのであれば、そんな未来も可能かもしれません。残念なことに、我々が今仕事をしている世界は、急激な変化の中、変わること、進化することを常に求められている。それも、どうすればよいのか正解が見えない中で、スピード感を持って動かねばなりません。 そんな中で、自分は、どうしたいのか?どうありたいのか?キャリアの世界では、常に“答えは自分の中にある”と考えます。 不透明で不確かな今だからこそ、あらためて、自分の中の答えと向き合いたいものです。
選抜リーダー研修
お客様先で、選抜リーダー研修が始まりました。 各部署から選び抜かれた将来の幹部候補が、これからしのぎを削る研修。それでなくとも、多忙な中に、課題が満載の研修が加わるわけですから、その負担感は半端ありません。 とはいえ、それを負担と考えるようなメンバーであれば、そもそも選抜には至りません。自らが成長するチャンスとして捉え、実際に活かしていくことができる。だからこそ、期待を背負い選抜されているのです。 横並び発想の日本企業においては、階層別研修に代表されるように、ともすれば横並び・全員同じ研修機会を提供するという発想になりがちです。 機会が平等に提供されることは、素晴らしいことではあるものの、個々の特性が違うのであれば、それに応じた機会が提供されるべきであり、その機会は待っているものではなく、自ら作りだしていくもの。 今回の選抜メンバーは、まさに、選抜されるべくして、ここにあるのです。この研修が終了するときに、どんな成長を見せてくださるのか、今から楽しみです。
キャラクター捕獲ゲーム型
毎年恒例の春の行事ともいえる、日本生産性本部さんの新社会人のネーミング。今年は、「キャラクター捕獲ゲーム型」と発表されました。 売り手市場の中、比較的安易に就職できた=うまく、キャラクターを捕獲できた。という特徴からのネーミングのようです。その一方で、次々とキャラクターを求め歩くさまを、飽きやすいと表現。このため、早期離職につながらないよう注意する必要があるといった意味合いも込められているようです。 この発表については、確かに、単純にタイプにはめ込むべきでないといった批判的なご意見も多いようです。とは言え、少なくとも新入社員の方々がどのような世相の中で育ってこられたのか、理解するには参考になる発表だと感じております。 マネジメントにおいて、基本はあくまでも「個」と向き合うこと。その「個」がいかに育まれてきたか、理解するためには、その背景を無視するわけにはいきません。
最強ワークライフバランス国家
デンマークを訪問していました。 デンマークと言えば、OECDのレポートで世界最強のワークライフバランス国家と言われていますし、先進国の中では、幸福度も最高と言われています。マタニティリーブはもちろん、ファタニティリーブも当たり前。まだまだ男性の育児参加が難しく、働き方改革が問題となっている今の日本にとっては、まさにモデル国かもしれません。 デンマークでは、消費税は25%という高額ではあるものの、一方では、医療費無料、出産費無料、教育費無料。学校はテストの場ではなく、将来自分がどうありたいかを考える場。小中学校の期間を掛けて、子供たちは自分のことを考え抜き、育っていきます。同性婚も認可され、国外から多くの移民の方も居住されています。 優れたシステムが柱にあっての、本日の姿であることは確かでしょうが、実は何よりすべてを支えているのは、「共生」の精神。 みんなが幸せに暮らせるのならば、自分に見返りがなくてもいいと考える精神により、例えば高額所得者の場合は、多額の納税を行いながらも、自らは年金を受け取れないケースさえ発生します。それでも、「共生」の精神がそれを許容するのです。 つい、表層的な仕組み改革に走ってしまうワークライフバランス国家への道ですが、何よりまずは、原点回帰が必要なのかもしれません。
社会生活がスタートして
お客様先の、新入社員の方々にお話をする機会をいただきました。 ポケモンGo型と言われる今年の新入社員の方々ですが、お目に掛かった方々は、皆さん熱意溢れる、素直、前向きと、これからが期待される方々ばかりでした。 その一方で、すでに他社の方々からは、新人研修に休みがちな方々や、早々に反応が悪くなり、無気力になってしまわれる方々のお話もお聞きします。 新入社員の方々にしてみれば、様々な期待と希望を持って社会人生活をスタートし、そろそろ、慣れ始めるとともに、いわゆる理想と現実の差を痛感する時期であり、一方、指導側にしてみれば、当初はかなり配慮をしていたものの、それが少しずつ変化している時期なのかもしれません。 5月病と言われる言葉がありますが、様々なトラブルが散見されるようになるのも、この時期です。 それだけに、改めて初心に返って、双方が理解を深めるコミュニケーションを見直したいものです。
経営セミナーにて
SMBCC様主催の「経営セミナー」にて、大阪・東京と続いて登壇させていただきました。 このセミナーは、経営幹部の皆様にむけて、幅広く実務的に経営を学んでいただくという8か月に渡るセミナーです。プログラムは、ディスカッション中心であるとともに、座学だけではなく、視察や合宿等も含まれています。 特徴は、創業者一族の方々や次期経営トップの方々が多くお出でになるということ。いつご自身がトップを担うことになるかという緊張感を日々お持ちの方々だけに、セミナーに向かわれる姿勢も真剣そのもの。セミナー終了後にも、様々な質問をいただき、その真摯な姿に頼もしさを覚えました。 この手のセミナーは、たいてい30-40代の男性中心になりがちですが、いまや、20代の方から、女性の方々はもちろん、60代の方もおいでになり、個々においても多様化が進んでいることを感じるセミナーでした。
上手なほめ方・叱り方
関西生産性本部様にて、「上手なほめ方・叱り方」についてのセミナーを開催いただきました。 毎度のことですが、本セミナーは、あっという間にお申し込みがいっぱいになるテーマ。いかに職場において「ほめる・叱る」が課題になっているのか、改めてその重要性を感じます。 自分自身もそうですが、今、上司の立場におられる方々はまさに、職場においては"ほめられる"よりも“叱られる”ことのほうが、記憶に残っている方々であり、さらにその叱り方も、今なら、たちまち“パワハラ”といわれかねない形での叱りを経験されておられます。 それだけに、この「ほめる・叱る」については、その重要性を理解し、NGを理解していても、いざ実践となると、それは別のお話となってしまう方々が少なくないようです。 とにかく“実践”に重きをおいた1日のセミナーでしたが、さすがに日頃上司として御活躍のみなさんだけに、お互いの1日の健闘を自然にほめてくださっていたお姿がとても印象的でした。
人間関係構築スキル
みずほ総研様にて、女性リーダーのための「人間関係構築」をテーマに、セミナーを開催いただきました。 職場における最大のストレッサーといわれるのが、「人間関係」。以前、日経ウーマンさんにご協力いただき、調査いただいたところでは、その中でも、もっともコミュニケーションがとりづらいのが、男性上司という結果が出ました。 ところが驚くべきことに、2位以下は、女性の先輩・女性の後輩・女子の上司・女性の同僚とすべて、女性が並びます。 "同性同士だから、女性の方が分かり合える。"よくマネジメントの現場で耳にする言葉です。しかしながら、実際女性同士の方が関係性の構築が難しいことが、この調査からも明らかです。 現場をまとめる女性リーダーにとって、これは頭の痛い問題です。現実的な解を求め、皆さんとのディスカッションが白熱しました。
パターンにはめ込む怖さ
ある企業様の管理職研修にて、驚いたご意見がありました。 「これまで会社でいろんな研修を受けてきたけれども、教えてもらうパターンだけでは、現実に対処ができないと思う。」という受講生の方のご意見です。 マネジメントにしてもリーダーシップにしても、様々な理論があります。理論が教えるパターンをどれだけ記憶したところで、現実の世界においてズバリの正解を得ることは至難の業でしょう。 人を相手にする限りにおいて、何がベストであるのか、その答えは毎回異なり、マネジメントの仕事とは、正にそのベストを瞬時に判断し実践することにほかありません。 そのために、様々な理論を知り、実例を学び、洞察する。そして、ベストの解を生み出す力を身に着けることこそが、マネジメントに求められていることです。 例え、10,000パターンを記憶したところで、満足のいく解に出会うことは無いものの、それを生み出す力を身に着け、磨き続けるからこそ、自信を持ってマネジメントにあたることができるのです。
女性のためのマネジメント講座 修了式
みずほ総研様にて全5回に渡って開講された「女性のためのマネジメント講座」が無事修了式を迎えました。 この講座の企画は、当方が10年間、暖め続けてきたものだけに、修了式は感無量でした。 10年前は、どなたにこの企画のお話をしても、「まだ女性には早すぎる」と一蹴されたものですが、ここにきて女性活躍推進法が施行され、一気に女性戦力化の機運が高まり、晴れてこの企画も日の目を見ることとなりました。 今回ご参加くださった皆様方は、企業の役員の方からマネージャーに昇進されたばかりの方々まで多種多様でしたが、皆様、すでにしっかりと各企業においてご活躍の方々ばかり。彼女らが企業の枠を超えて、同一テーマについて、毎回ディスカッションを繰り広げてくださるのですから、どれだけ濃厚で意義のある時間がもたらされたことか。 修了にあたっての皆さんのプレゼンテーションは圧巻であり、満を持すとはこの瞬間のことであると、感じ入っておりました。
一般職女性の活躍
SMBCC様にて、一般職の女性の方々の御活躍に向けてのセミナーを実施いただきました。 総合職・一般職という区分も一本化の傾向が見られますが、それでもまだまだ特に中小企業におかれましては、明確な区分がある企業が多くあります。管理職を目標にするというよりも、その職場においての担当業務でプロフェッショナルとして職場を支える一般職の皆様。職場で起こることに関しては、営業から事務一般まで彼女らの存在が無ければ、全く立ちいかないというお話もよく伺います。 育休や時短勤務の充実により、一般職女性の方々も、ライフイベントに中断されることなく、キャリアを積み重ねていくことが可能になりました。職場によっては、長である上司よりも、現場経験が長く、知識が豊富という方も少なくありません。自然と職場におけるリーダーシップの発揮も期待されるわけです。 とはいえ、本来リーダーが持つポジションパワーの無いお立場。それでいて目上の方から、後輩までを見事にまとめげる。まさにパーソナルパワーで勝負されておられる方々だけに、セミナーでの発言一つひとつに、感心することしきりでした。
これからの若手指導
ある企業様にて部下指導力強化のための研修が始まりました。 この研修は、これから数十回に渡り、全管理職に再度部下指導の重要性を認識いただき、そのお力を強化していただこうという大きな取り組みです。 さっそく始まった研修ですが、やはり管理職にとって戸惑いとなることが、自分自身が慣れ親しんできた"昭和型"の育成指導がもはや通用しないということです。 感情のままに怒りをぶつけるなど、言語道断。十分に注意をして叱ったつもりでも、それが原因でストレスを感じ、メンタルヘルス不全に陥った、パワハラを受けたと訴えられる。それなら、叱りを放棄して、他のできる部下に仕事を振ってはと考えても、誰もが多すぎる仕事を抱えている実態。結局しわ寄せは、自らにやってきて、いわゆるプレイングマネージャーとして現場に振り回されてしまう。 どのような業界の企業にお邪魔しても、共通して伺う上司の代表的な悩みです。 研修の中では、このような課題も取り上げながら、実践的な解をともに探索していきます。
ダイバーシティマネジメントコース 修了式
KPC様主催のダイバーシティマネジメントコースが、修了式を迎えました。 7か月にわたるこのコースでは、神戸大学大学院の鈴木教授、並びに 甲南大学の北居教授のご指導のもと、企業のダイバーシティ推進担当の方々が7か月にわたって、ダイバーシティマネジメントを推進するための課題に取り組まれました。当方は、コーディネーターの末席を頂戴いたしておりました。 今回、これからのダイバーシティマネジメント推進にあたってのカギとなったのが、上司の存在。イクボスという言葉がありますが、上司の日々のマネジメントにこそ解があるという仮説の元、国内企業はもちろん、先進的な取り組みをされておられる外資企業等にも多くのフィールドワークを重ねた結果、圧巻のプレゼンテーションに集結しました。この調査結果は、この後論文としてまとめ上げられことになります。 重要性は認識しながらも、つい、対策となると、意識を変えるという抽象的な結論に帰結しがちなダイバーシティマネジメント推進。実務家ならではの、実践的な解がこれからいかにメンバー企業で展開されていくのか、期待が膨らむ修了式でした。
成果発表会にて
3月の期末を見据えて、この時期はお客様先での1年間の研修の成果発表が続きます。昨日の成果発表は、第5期目となるお客様先での女性リーダー研修でした。 この研修は、期を重ねるごとに、プログラムの負荷が高くなってきています。その理由こそが、女性活躍効果の一つ。先輩方の頑張りに刺激を受けた後輩方が、より高い意欲を発揮され、新たなことに取り組んでいく。そして着実に成果を上げていく。この好循環が実を結んでいるのです。 負荷を与えられて、初めて気がつく潜在能力には、はかり知れないものがあります。?初めは無理、ありえないと思っていたことを、気が付けば乗り越えている自分がいる。それがまた次のステップに繋がります。 5期生の皆さん、素晴らしい成果発表を有難うございました。この成果をバネに、新たな一歩を踏み出してください。
ダイバーシティマネジメントと向き合う
お客様先でのダイバーシティマネジメントの取り組みをお手伝いさせていただいております。 ダイバーシティマネジメントという言葉は、この数年ですっかり定着したように感じますが、?その一方で、何からどうつければよいのか、なかなかにすっきりしないテーマでもあります。 そもそも、ダイバーシティマネジメントとは、組織人材の多様性を認め合い、多様な人材が活躍できるマネジメントを進めていくことです。言うならば、マネジメントを担う方々が、それぞれに違う組織人材と向き合い、「個」を認め、その「個」が活躍できるようにすることであり、そう考えてみると、何ら新しい概念ではありません。 マネジメントを担う方々は、これまでも一人ひとりの人材と向き合ってきたでしょうし、励ます声掛け一つとっても、相手に一番の工夫をしてこられたはずです。 それがなぜ今ここまで大きなテーマとしてとりあげられるようになったのか。一つには、“多様性”の意味する幅が、自分の“当たり前”をはるかに超えてしまっているところにあるかと思います。 まずは、自分の常識・当たり前を疑う。ダイバーシティマネジメントの第一歩です。
これからのリーダーシップ
?若手銀行員の方々に向け、「これからのリーダーシップ」について、講演をさせていただきました。 これまでのリーダーシップとこれからのリーダーシップは、何が違うのか。申し上げるまもなく、目覚ましいIT化とグローバル化の進展は、今の職場、そして、これからの職場に大きな変化をもたらそうとしています。 ITの進化による働き方の変化。在宅勤務、副業認可、時短管理職・・・働き方一つとっても、これまでにない新しい概念が職場で現実化していく。女性、外国人といった先天的な属性だけではなく、価値観や労働観といった後天的な属性も異なるメンバーで職場を構成していく。リーダーシップのあり方も変化を余儀なくされています。 中でも?、我々が超えなくてはいけない壁の一つが、日本人が得意としてきた”あ・うん”の呼吸。言わなくてもわかる行間や空気を読みあい、一つのターゲットに向かっていくことが通用しなくなってきました。 元来、コミュニケーションとは"共有する"こと。想い・考えを共有していくためには、どんなコミュニケーションが必要になってくるのか。リーダーに向けられた新たな問いです。
2017年、始動です。
新しい年を迎え、仕事始めの1週目が終了しました。 お年始のあいさつの機会に、各社の方々と意見交換をさせていただいていても、総じて、新しい年というものは期待が含まるもの。景気動向に関しても、前向きなお考えをお伺いすることが多く、楽しみな1年のスタートです。 年初というとついあれもこれもと、欲張って目標を立ててしまいがちです。とはいえ、目標を設定することがモチベーションに関係することは言うまでもないこと。まずは、自分にとって、ややストレッチ感のある目標を持って1年に向き合いたいものです。 弊社は、創業11年目の勝負の年。次の10年を見据えた仕掛けに取り掛かっていきたいと思いを新たにしております。 どうぞ本年もよろしくご指導、ご鞭撻のほど、お願い申し上げます。
これからのリーダーシップ
ある銀行にて、若手行員の方々に、リーダーシップについての講演をさせていただきました。 こちらの銀行に限らず、最近とみに多くのお客様から伺うお話は、リーダーのプレイヤー化です。 プレイングマネージャーという言葉がありますが、あまりにもプレイヤーとしての業務ウェイトが大きいため、とてもリーダーとして、部下それぞれに向き合う時間が取れないという悩みが尽きません。 特に部下が多様化していく中では、コミュニケーションにおいてもより密な、個別対応が必要です。それも、一つボタンを掛け間違えてしまうと、たちまち、パワハラやセクハラといったハラスメントがらみの話へと発展しかねません。 リーダーシップとは「個」を見ること。それぞれが目標達成できるように影響を与え、促していくことがリーダーシップですから、当然一人一人と向き合っていくしかありません。 限られた時間の中で、いかにそれを成し遂げていくのか。?決定打があるというよりも、日々の微差の積み重ねだけに、わずかなチャンスも大切にしたいものです。
2016年を振り返って
いよいよ2016年も残すところ、あとわずかとなりました。改めて、今年も皆様方より暖かいご指導ご支援をいただきましたことを感謝申し上げます。 この1年を振り返りますと、人材開発・組織開発の世界においては、"ダイバーシティ"と”働き方改革”が2つのキーワードであったように感じます。 ダイバーシティにつきましては、まだまだ主力は女性活躍推進に焦点が当たっておりますが、すでに女性の活躍ということが何ら特別なことではないという認識が広まり始めていることは、大きな進歩であると感じております。その一方でいざ、実践段階になると、当の女性が“活躍”の定義に合点がいかないという現状が明確に浮き彫りになってきました。昇進・昇格=活躍というシンプルな発想からの脱皮が求められています。 働き方改革におきましては、在宅勤務の検討はもちろんのこと、長時間勤務の見直しに加速が掛かっています。特に長時間労働の結果、痛ましい事件が発生したこともあり、残業時間削減が改めて喫緊の課題として注目されています。 この2つのキーワードにつきましては、来年もより本腰を入れた取り組みが求められるものと予測されます。 一つの価値観、一つの働き方から、個々の価値観、個々の働き方へと軸足が移っていく。組織力を維持しながらも、個々の満足が得られる仕事とは何か。働き方とは、どういったものなのか。来年もマネジメントの本質を追求していきたいと思っております。 どうぞ皆様、よいお年をお迎えくださいませ。
ダイバーシティ推進のために
KPC様主催のビジネススクール「ダイバーシティマネジメントコース」の研究発表会が開催されました。 多忙な業務の傍ら、何社もの企業を訪問し、インタビュー調査からまとめ抜かれた考察の発表会。発表会は、聴講をご希望くださる企業様が余りに多く、2度も会場変更するほどの盛況ぶり。 研究発表ののちは、メンバーとご参加の方々のディスカッションとなりましたが、このディスカッションも時間を忘れる白熱ぶりでした。 ダイバーシティ推進におきましては、日常のいわゆる"当たり前"のマネジメントの中に、取り組むべきヒントがいくつも見られます。組織風土に対する働きかけが必要になるわけですから、強力なカンフル剤を打つことも難しく、いかに微差を重ねていくのかが勝負の分かれ目。 今回のメンバーの方々からの提言がさっそくひとつでも実現されることを願うばかりです。
創業10周年を迎えて
お陰様で弊社、Y'sオーダーは、12月10日に創業10周年を迎えることができました。 「誰もが価値を持っている」この信念だけを頼りにスタートした我が社でありますが、ここまで歩いてくることができましたのも、ひとえに皆様のご指導、ご支援の賜物であり、この場をお借りしまして改めてお礼を申し上げます。 創業時には、柱の一つである「女性活躍支援」のお話を持ち出すたびに、「特に、うちでは求めていない。」「日本には、合わない。」等なかなかお耳を貸していただく機会もありませんでした。しかしながら、今や時代は女性活躍支援花盛り。わずか10年で隔世の感があります。 今後も、男女問わずグローバルで活躍できる方々を縁の下からお手伝いさせていただくことに、全身全霊で臨む所存です。 引き続きのご指導、ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
若手経営者の感覚
20代から30代の若手経営者の方々と懇談の機会をいただきました。 いずれも、各地の錚々たる企業の若手後継者の方々。何代にもわたって地元経済界を支えてきた企業を継承される方々です。今後の企業存続を見据え、いかに女性社員にご活躍いただくかをテーマに意見交換させていただきました。 年齢で単純にひとくくりにしてしまうつもりはありませんが、意見交換の中で印象的であったことは、いわゆる多様性に対する受容力の高さです。元々、学生時代からあまり男女の違いを意識されてこなかったという時代背景も影響しているのでしょうが、企業の存続を担う人材として、性による偏見をお持ちで無い。マスキュリニティ度の高さは、日本社会の特色の一つではありますが、これが変化しつつあることを実感します。 企業における女性活躍において、経営トップが内外にメッセージを発信しているか否かは、その結果に大きな影響を及ぼしています。彼らのメッセージ発信が、間違いなく会社を変えていくのです。
中堅社員として
福井県の中小企業産業大学様にて、中堅社員研修を担当させていただきました。 この研修の面白いところは、県下各地の企業様から、中堅社員の皆様にお集まりいただき、切磋琢磨いただくことです。業界も業種も、企業規模も全く異なる方々の唯一の共通点は、中堅社員というお立場。そのお立場において、いかにこれからの仕事を進めていくのか、ディスカッション中心のプログラムですが、当初より、初対面の方々とは思えない熱気が見られました。 ある程度キャリアも積み、会社の全体像も理解し、プレーヤーとしての活躍はもちろんのこと、後輩の育成指導から、時には管理職に代わって組織をまとめることまで求められている中堅社員の方々。 それだけに、目の前の自分がやるべきことだけに振り回されるわけには、いきません。いかに視点を高く、視野を広く持つか。今後に向けてのビジョンを改めて見直していただきました。
信念の力
この数年お世話になっているお客様先でのことです。 こちらの企業では、全社で女性活躍推進に取り組んでおられます。女性を対象にした研修プログラムにおいても、事前と事後には上司の方々にご参加いただき、活躍推進をコミットいただいております。 取り組みが始まった当初は、正直なところ、明らかに気の進まないという上司の方々が散見されました。意見交換をさせていただいていても、残念ながら否定的な意見ばかりが目立っていました。いわゆる、“できない理由”探しです。 ところが、今年度の取り組みにおいては、?これまでと状況が一変。女性活躍の意義から、いかに自分たちが関わるか、“できない理由”から一転して、“できる理由”探しです。 背景理由として社会的な影響も小さくないでしょうが、なにより、これまで一貫してその重要性と価値を訴え続けてこられたご担当者の方々。?その信念が、個々人の価値観にまで影響を及ぼしていることを目の当たりにした貴重な機会でした。
一般職という働き方
お客様先で、一般職女性の方々向けの研修を実施させていただきました。 同じ仕事をする中でも、総合職という選択ではなく、あえて一般職という選択をされた方々。 その選択理由は様々ですが、組織全体をマネジメントしたり、リーダーシップを発揮してまとめ上げていくというよりも、むしろ現場で活躍される方々を実務面でサポートする。いわば縁の下の力持ちとして、オペレーションの要として、土台を支えようという意識の方々が多いように感じます。 単純な事務作業であれば、IT化、特にクラウド化することで置き換えられますが、彼女らの業務は、そこに付加価値をつけていくもの。 代替の利かない付加価値の創造こそが、これからの一般職の在り方だと感じます。
女性リーダーのための経営戦略入門
みずほ総研様にて、女性リーダーのためのマネジメント講座がスタートしました。 全5回の本講座は、女性リーダーの中でも、エグゼクティブを目指す方々のために、マネジメント面の強化を図ろうというもの。ご参加の方々も、すでに経営陣として御活躍の方々から、女性リーダーを束ねるよう、会社から期待されてはいるものの、ご自身のやり方に迷いをお持ちの方々等様々。業界も多種多様です。 とはいえ、そこは、向上心溢れる女性リーダーの方々だけに、すでに1日が終了するころには、まるで旧知の仲のような温度感。ケーススタディに取り組んでいただく等、ディスカッション中心の参加型の講座でしたが、大いに盛り上がった第1回目となりました。 男性リーダーに比して、戦略性が劣ると一般的に言われる女性リーダーですが、確かに機会や経験は劣っている側面があるかもしれません。しかしながら、そのお力は遜色ないものであり、それだけに、今回の講座が経験値の一つになればと願う次第です。
個を見る
あるお客様先で、これからのリーダーの方々への研修をさせていただきました。 受講生の方々は、すでにほぼ半年間、期待されるリーダーとして様々な課題に取り組んでこられています。最終回は、これからご自身がどのようにリーダーシップを発揮するか、総まとめのセッションとなりました。 「リーダーは、個をみる」。部下ひとり一人に注目し、その力を最大限発揮していただき、組織目標を達成するということは誰もが理解していること。それにも関わらず、実践はなかなか容易ではありません。 そんな中でお一人の受講生が、大きな気づきを得られました。 「これまで自分は、部下、一人ひとりを“個”として見てきたつもりであったが、自分が見ていたのは、”個別の作業”でしかなかった。」 なぜ、マイクロマネジメントが起こってしまうのか。その解がそこにありました。
成功体験を持つこと
お客様先の半年間にわたる女性リーダー研修が、そろそろ山場を迎えようとしています。 この研修では受講生の方々に、個々のアクションプランに取り組んでいただいております。進捗状況も随時報告いただき、ご本人だけでなく上司やメンターの方々にもご協力いただけるように環境も整備いただいております。 このような取り組みは得てして形骸化しがちですが、こちらのケースに限っては、それは当てはまりません。回を重ねるごとに、取り組みアクションの質が向上されていかれる様子が感じられます。 その原動力の一つが成功体験。一つのアクションの結果得られた成功体験が、次の取り組みへの自信になっておられるようです。更には、この成功体験もご本人が感じておられるのはもちろんですが、上司やメンターの方々が成功体験を共有くださることが、自信を"やれる!やるべきだ!"という確信に進化させているように感じます。 人の成長に最も影響力があることは、修羅場体験であると言われますが、成功体験があって初めて、修羅場体験も生きてくるのです。?何一つとして、無駄になる経験などないのですから。
人育ては、自分育て
新入社員の方々が、晴れて社会人となられて早や半年。 お客様先にて、新入社員指導員の方々への研修をさせていただきました。社会人デビューから半年も経過すると、それぞれの成長速度にも随分と違いがみられるようになります。 それだけに、個々に向き合ったOJTはカスタムメードの効果を発揮することができます。もともと、日本企業が得意とした指導育成方法ですが、社員の多様化が進む中、OJTの重要性は新たに見直されているように感じます。実際、OJTがうまく機能している企業では、人材育成に効果がみられるというお話も現場でよく伺います。 とはいえ、1対1で向き合うことは、決して容易なものではありません。何しろ、結果が全て自分に跳ね返ってくるのですから。 「人育ては、自分育て」と言われる所以は、ここにあります。新入社員の成長を通して、自らの在り方を再認識し、見直していく。OJTが終了するころには、一番成長を感じるのは、自分自身に違いありません。
社外ネットワークを持つ
新しいプロジェクトがスタートしました。 このプロジェクトでは、数社から選抜された女性リーダーの方々が、これからの半年間、企業の枠を超えて共に学ぶというものです。 参加者の唯一の共通点は、さらに高みを目指す女性リーダーであるという点のみ。業種も企業規模も、ご担当されている業務も様々なメンバーが集結しましたが、さすがは選抜メンバー。すでにワークショップがスターとする前から、まるで同窓会会場のような盛り上がり。幅広いネットワークの構築力は、女性リーダーが得意とするリーダーシップコンピテンシーの一つと言われますが、正にそのとおりであると改めて納得しました。 名刺交換どころか、さっそく写真を取り合って、SNSの連絡先も交換されておられた皆さん。これからどんなネットワーク力を見せてくださるか、期待が高まります。
イノベーションを起こす!
お客様先のマネジメント研修にて、受講生の方々に自社の経営戦略を立案するという課題に取り組んでいただきました。 限られた時間と情報の中での戦略立案ですから、なかなか厳しいものがありましたが、それでも次々と出てくる斬新なアイデア。 「もし、自分が社長であれば」・・・目線を上げるだけで見えてくる景色は格段に変わります。更に、研修の一環という実行の縛りの無い中では、こうも自由なアイデアが出されるのかと感心することしきりです。研修の場だけで終えてしまわずに、実際にフィージビリティスタディ?を進めると、これこそ次のイノベーションに繋がるのではないかとさえ感じました。 現状打破のカギは、日常のそこかしこに、埋まっているのかもしれません。